スタッフ勉強会

投稿日:2022年9月27日

投稿者: ぽっかぽか南浅間

今日はいつも皆様のサポートをしているスタッフの活動についてご紹介します。
我々ぽっかぽかスタッフは月に1度「勉強会」というものを実施しています。この勉強会はぽっかぽか全5施設(豊科・島内・南浅間・芳川・塩尻)合同で行われます。介護業務に関することが主な議題となり、内容は勉強会担当となるスタッフが毎回考えます。9月の議題は「飲み込み、ムセ」についてでした。言語聴覚士の資格を持ったスタッフが講義してくれました。
皆様は飲み物を飲んだ時、あるいは食べ物を食べた時、唾を飲み込んだ時などムセたことはないでしょうか?誰にでも起こるムセとはそもそも何なのか?その意味から勉強しました。ムセるとは、「食道に入っていくべき水分や食物が気管(肺側)に入ってしまう、もしくは入りそうになり、それを防御するために起こる人間の咳反射」のことです。水分や食べ物は食道を通って胃に運ばれるのが正規のルートですが、間違えて気管に入ってしまうと誤嚥などのリスクがあるため、咳でそれを押し出して食道側に戻そうという働きをしてくれます。なのでムセることは必ずしも悪いことではありません。ムセを我慢することの方が誤嚥のリスクが高まるため、我慢せずしっかりとムセることが大切です。

とはいえなぜムセるのか?その要因は以下の通りです。
・飲み込みの力が弱くなる
・姿勢の悪さ
・注意機能、認知機能の低下
・疲労
・飲み物の温度
・飲み物の量
・周囲の環境
様々な要因があり、1つとは限らず複数が絡みあうこともあります。
それらの観点からぽっかぽかの各施設ではご希望の方に口腔の指導をしています。ご利用者様ご自身が実践できることとして、飲み込みの力をつける、姿勢を改善する、口腔内の清潔を保つなどアドバイスを行っています。
スタッフができることとしては、飲み物の温度や提供時の立ち居振る舞いを学びました。それらを今後の業務に活かし、日々精進して参ります。